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リーダーズインタビュー

次世代を創造するダイバーシティリーダー

未来へつなぐ?次代を創造するリーダーズインタビュー

株式会社 森へ 代表取締役

山田 博 さん

1964年 東京都生まれ
1987年、東北大学教育学部卒業、株式会社リクルート入社。人材採用、採用広告・教育研修の企画営業、営業マネジメント、教育研修事業の事業企画の仕事に従事。自らが受けたコーチングで、人生の方向性を見いだせたことをきっかけにコーアクティブコーチングを習得。2003年、CTI(The Coaches Training Institute)の発行する認定資格CPCC(Certified Professional Co-Active Coach)を取得。2004年、プロ・コーチとして独立。2005年に家族がお互いを育み合う関係を支援するNPO法人ファミリーツリーを設立。2006年からは、自然の中で自分を見つめ、感じる力を解き放つ「森のワークショップ?Life Forest?」をスタート。2011年、人が自然、大地とのつながりを思い出し、ずっと先の世代までこの地球ですべての生命と共に平和に暮らす、という願いを込めて、株式会社森へ を設立。同時に「森のリトリート」を開始。

テーマ
第2回のココカラcafe”次代を創るリーダーズインタビュー”は、株式会社森へ 代表取締役 山田博さんです! 多くの企業のエグゼクティブコーチでもある山田さんが、なぜ森を愛してやまないのか?山田さん流視点から”森と企業とダイバーシティ”について語っていただきました!
山田
“株式会社森へ”を経営するうえで、メンバー全員で森のような経営をしていきたいという想いを共有しています。
そのためには自分たちが森の中で感じるように自然体でいることを大切にしたいと。
テーマ
分かり易くて、ものすごくダイバーシティと関連性がありそうですね。
山田
実は、私がダイバーシティと聞いて、パッと浮かぶのは、やっぱり“森”なんですよね。ダイバーシティが浸透している組織からは、生命力を感じます。森も一緒で、林業のために植林され放置された森を見ると、間引きされていないから木も十分に育たなくて、暗く密集している姿を見ていると生命力を感じないんですよ。
ダイバーシティと自然の摂理って本質的には同じなんじゃないかと。例えば、畑も同じで、雑草が生えている畑では野菜がぐんぐん育つけど、全く雑草のない畑では元気で栄養たっぷりの野菜は育ちにくい。
テーマ
そのことって、今の日本企業や組織の現状に当てはめた時に通ずるものを感じますか?
山田
すごく関連性があると思います。ダイバーシティの文化を根付かせるためには、2つの要素があって、個性を育んだり、集めたりするという多様性という意味でのダイバーシティもありますが、その色々な個性が関係しあっている、活かし合っているような相互依存の関係性がないと本当の意味でのダイバーシティは発揮されないんじゃないかと思っています。
近年の流れを見ていると個性を尊重するといった面はだいぶ進んできているように感じますが、関係性が深まってないがために、組織としての生命力という部分で大丈夫なのかなぁと不安になりますね。
テーマ
まさにダイバーシティ&インクルージョンのインクルージョンが機能していない企業が多いってことでしょうね。相互依存の関係性を生み出すために必要なことは何だと思いますか?
山田
人の“感じる力”を養うというか、取り戻すことでしょうか。自分の感覚やお互いの変化を感じる力が弱まってきているように思います。
5年前にネイティブインディアンので伝統儀式のひとつのビジョンクエストに参加したのですが、そこで出会ったネイティブインディアンの感じる力の高さに驚きました。そもそもネイティブインディアンは自然と共に生きているので、感じる力が弱いことは部族の生死に関わります。そのため、感じる力が自然と養われている。そもそも人は自然の一部であって、自然を感じるという力は備わっていると思います。その人が本来持っている感じる力を取り戻すことが相互依存の関係性を生み出すのだと思っています。
テーマ
それは私もすごく同感ですね。感性というか人間でいう右脳が衰えているような。これからの時代、その感じる力が重要視されてきているのになかなかその感性を活かしきれていないというか。ちなみに、何故その感じる力が低下しているのだと思いますか?
山田
長年、行き過ぎた資本主義社会で過ごしてきたからじゃないでしょうか?エグゼクティブの方々コーチングもさせて頂いているのですが、じっくりと話していくと、最終的には社員の幸せが一番大事、と心の中では思っている方ばかりです。じゃあ社員の幸せのためにどんなことに取り組んでいますか?と聞くと、業績を上げるためにしていることばかりが返ってくる。株主からのプレッシャーなどもあって、数字をあげろとか言って、社員を追い込んでしまう。
テーマ
もし、山田さんがそのような経営者や、影響力のある方に伝えるとしたらどのようなことを伝えたいですか?
山田
是非、何が人間にとって幸せなのか?喜びなのか?ということを考えて少しづつでも実行して欲しい。
幸せの定義は個人それぞれだとは思いますが、人と人が信頼しあうことや、成長しあうことは多くの人が幸せを感じることだと思います。もちろん人間の幸せだけではなく、その先にある人間が暮らしている地球の幸せも考えることも必要ですね。
テーマ
本当にそうですね。社員の幸せに行き着くのはわかるのですが、その先の幸せを考える経営がまた難しいですよね。山田さんの今後の活動について教えて下さい。
山田
今、やりたいことが3つあります。
1つ目は、人間が幸せに生きる組織をどうやってつくるのかということに今の会社で挑戦していくこと。

2つ目は、森のリトリートで、今は山中湖や那須の森をメインでやっているが、全国、全世界に森があって、運営できる人が育っていつでもどこでもできるようにしたいですね。

そして、3つ目は、森を守っていく活動です。これまでの歴史を振り返っていくと、森がなくなるとそこの文明が終わっているんです。これは簡単なことではないのですが、ずっと希望を持って考え、行動し続けていきたいですね。
テーマ
どこまでいってもやはり山田さんの原点は森なんですね。
山田
森が好き過ぎて、森のことを話すと時間がどれだけあっても足りないぐらいですからね(笑)。 
森で起きたことを現実でいうと・・・と言った洞察は強みだと思っています。
テーマ
最後に次代のリーダーに向けてメッセージを頂けますか?
山田
もっと心のままに自由に、感じたままに、と言いたいですね。やはり感じたことが一番確かだと思います。考え過ぎてしまうから、迷ってしまうことが多いんだと思う。今の教育がとても合理的すぎて、感性・感覚を養うのを止めてしまっているように感じます。これからの時代は間違いなく感性・感覚が見直されるからこそ今のうちに感じる力を養っていてほしいですね。

福島

writer:福島 やよい
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